【国連・世界のミライ!谷本真邦講演会】


【2017年9月20日 5:44 PM更新】

皆さんこんにちは!WFM Youth-Forumです。 9月10日(日)にWFM Youth-Forum主催「国連・世界のミライ!谷本真邦講演会」を開催しました。

イベント後、参加者からは谷本氏の話を聞いて考えが変わった、貴重な時間だったと満足の声が上がり、会場の使用時間ギリギリになるまで谷本氏と立ち話をするなど、イベントは大いに盛り上がりました。

谷本氏の生き方、人生観が、これからの時代を生きる上で先駆けとなるものであり、今の高校生、大学生、そして新社会人という次世代を担う若者に強い共感を呼んだことが理由として挙げられると思います。

その人生観とは、日本社会の型にハマらない「Global standard(グローバル スタンダード)」な生き方です。「グローバルスタンダード」とは、「世界基準の」という意味です。 谷本氏は、大阪府出身で外大、神戸大、米国NY留学、そして慶応大、東大など複数の大学を転々として学んできた経歴を持っています。また学生時代には同輩と共に事業を立ち上げ、起業家としての一面も兼ね備えています。そんな谷本氏がどうして今、世界連邦運動というものに従事するようになったのでしょうか。

谷本氏によれば、子供時代に読んだ戦争の本で、いかに戦争が酷いかを理解した事から始まったそうです。また一国家には統括者が存在する中、世界ではそれが存在しない事が、平和にならない理由なのではないかと考えるようになったと言います。そして米国留学で世界連邦の必要性を実感し、今に至ったそうです。
谷本氏によれば、世界連邦運動とは「新たな世界組織を作るというより、世界中が同じような倫理観を持って平和を築いていく」という理念を掲げる運動です。 今の世界には国際連合というものが存在します。しかし現社会の最高単位は国家です。 いくら国連といっても国家の集まりにしか過ぎません。
谷本氏によれば、「国連は最もナショナリズムが現れるところ。」です。なぜなら国の代表がその国の国益をかけて会議に参加するのであり、いかに自分の側の利益を守って相手と交渉するかが重要になっているからです。 しかし、今世界には、貧困・飢餓・病苦、戦争・紛争・テロ、災害、環境問題など多くの問題が山積みとなっています。加えて人工知能AIやiPS細胞の再生医療など科学技術も恐ろしいスピードで発展し、人間が制御できなくなる可能性もゼロではありません。このような問題は地球規模で歩み寄らなければ解決しません。 国家が最高単位のままではなく、それ以上に統括できる組織や機関が必要なのです。つまり現在の体制では不十分であり、「世界政府」、「世界議会」、「世界裁判所」、「世界警察軍」など、三権分立から独立した世界の組織が必要です。 しかし、どのようにしたら、そのような世界連邦のようなものを作ることができるのだろう、そのようなことは可能なのでしょうか。

それに対する谷本氏の答えを以下に記します。

「確かに、そんなにすぐに世界政府なるものができるのは難しいでしょう。特にものを知っている学者などの知識人はなおさら、世界政府なんてできないと反対するでしょう。だけど、その実現が絶対ゼロである訳ではありません。若者もそうした学者や知識人がダメだと言うからって諦めないでください。 誰が、冷戦の真っ只中で冷戦崩壊を予想したでしょう。誰が、リーマンショックで世界的大不況になると予測したでしょう。そうした事は予期していた学者は多くありませんでした。なぜなら普通はそんな事言わないからです。 このように世界はいつの時代もどうなるかわかりません。 この間、二度もの大戦を経て、国家もようやく動き出し、国際連盟そして国際連合ができました。そしてあれだけ強固で過酷だと思えた冷戦体制ですら経済問題で考えを変えたら一気に崩壊しました。 国際政治などは考え方を変えれば不可能は可能になるのです。」 次は、世界連邦として国家を超えて「世界が一つなる」時代であり、谷本氏自身も2039年に国際連合から世界連邦体制が実現すると予言しています。

また、Q&Aにて挙がった「なぜ大学を転々として学んだのか」という質問に対しての谷本氏の回答を記します。 「ただ色々やりたかったから。」 「基本的に日本は今まで、18歳で大学、22歳で就活。こういう社会制度が誰しもの意識の中にある。しかしこの広い世界を見たらそれはごく稀な社会であり、グローバルスタンダードは、『能力のある人は会社と契約を結んで仕事をする。社会人になっても学び続けなくてはいけない。』んですよ。会社をリストラされたら人生終わりだと言うのは間違いでして、キャリアが足らないと思えばまた磨くんです。能力があると言うのはその知識やスキルを常に向上させなくてはいけません。」

また、谷本氏は以下のように続けます。

「日本に年功序列の体制ができたのは、日本が経済成長をしていたからです。しかしもうその時代ではないですよね。例えば◯◯(大手日本会社)の部長さんというと、大体想像できますよ。まず、男性。そしておよそ50代の年齢で、結婚されていて、子供を持っていて… しかし◯◯(大手米国会社)の部長さんというと誰が来るか全くわかりません。そもそも米国人ではなくプエルトリコ人かもしれない。そして女性かもわからない。またもしかしたら高卒かもしれないと。ただ分かるのは、◯◯の部長を務められる能力があるという事だけ。◯◯に入れば、なんとなく最後まで◯◯にいるだろうというのは間違いです。自分にスキルがあれば、いい給料を得られるのが基本的な考えです。20世紀の時代はもう違います。いい意味でキャリアアップを自由に作れるように皆さんにはなって欲しいです。」

少し前までは短期大学進学が主流となっていましたが、今では女性も四年制大学に進学することが一般的となりつつあります。このように、常識は時代に合わせて変化します。そしてその変化の一つとして、日本の大学卒、新卒採用、終身雇用という日本の雇用形態も変化していくということです。グローバルスタンダード的には日本は稀な状態にいるということです。このことは、自身のキャリアを考える上で大事な意見かもしれません。 谷本氏は2時間にわたり、国連、世界情勢、WFM、21世紀における生き方等に関して、密度濃くお話してくれました。参加者の方々、WFM Youth-Forumのメンバーも含め、人生の指針に良い影響をもたらすような良い講演だったのではないでしょうか。

末筆ながら、当ブログを最後までお読みいただきありがとうございました。また、当イベントにご参加いただいた皆様にも感謝申し上げます。 今後も谷本氏講演会を開催する予定ですので、ご都合が合えばぜひいらしてください。みなさんのご参加を心よりお待ちしております。

WFM Youth-Forum


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